空白の天気図
今週のお題「読書感想文」
8月の時期、読書感想と言うと、この本を思い出す。感想文を書いたわけではないが、ノンフィクションであるこの本は私には衝撃的だった。
敗戦直後に日本を襲った枕崎台風の中で必死に調査と観測を続けた広島気象台台員たちの戦いを描いたドラマだが、NHK記者出身の柳田邦夫さんが、精緻な取材に基づき書いている。
原爆による被災から約一月を経過して大型台風が広島を襲う。原爆により観測機材や食料などの物資が不足した状態で、広島気象台の台員たちはできる限りの観測を続ける。
原爆に関する資料はいろいろ目にしたことがあったが、その後の台風でこれほどの被害が出ていた事はしらなかった。原爆による被害を受け、観測機材を失い、食料も確保できない中でも、観測を続けた台員の熱意にはとても勇気づけられるものを感じる。
興味を持たれた方は、ご一読をお勧めする。
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