楠木正成と足利尊氏
今週のお題「読書感想文」
鎌倉幕府滅亡から南北朝の動乱の時代。千早上に立て籠もって幕府の大軍を翻弄した神算鬼謀の名将・楠木正成。名門足利家に生まれ、武家の棟梁としての信望を集める足利尊氏。後醍醐天皇の討幕運動に身を投じた二人の英雄は、互いに惹かれるものを感じながらも、建武の新政において敵と味方に。そして湊川の決戦へ・・・
(帯の紹介より)
以前、奈良の吉野に旅行した時に、楠木正成について興味を持ったため、この本を手に取った。楠木正成は知将で、少数で多数の兵隊とゲリラ戦を展開してゆく。
後醍醐天皇にすべてをささげて仕えるが、兵法など、進言するも聞き入れられず、足利軍に追い詰められてしまう。
正成の進言が採用され、正成の作戦が実現していたら、歴史は変わっていたのでは。。。
さぞかし無念だっただろうと思う。
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危機管理のノウハウ
今週のお題「読書感想文」
読書について、過去に読んだ本を振り返る。
特に印象に残っている本として、危機管理の本を紹介する。
これも、前回に続き、古い本ですが、佐々 淳行さんの「危機管理のノウハウ」である。私が読んだ時期には、単行本3部作で構成されていたが、現在では、3部作を1冊にまとめた「完本」と言う形で発売しているようだ。
佐々淳行さんは東大安田講堂事件や、連合赤軍によるあさま山荘事件の現場指揮に当たったことでも知られ、内閣安全保障室の初代室長を務めた事でも有名な危機管理のプロフェッショナルである。
この本を読むと、「危機管理」という考え方の基本が理解できる。特に実体験に基づいて書かれているのでわかりやすい。もちろん、古いものだから現在とは異なる部分もあるが、基本的な部分は変わらないと思う。
読んだ当時、自分の場合と比較、恥ずかしくなるほど、危機管理ができていない事がわかり、反省したつもりだった。しかし、それから10年以上が経過した今日でも、あまり変わっていないように感じる。
もう一度読み返して、少しでも危機管理能力を高めたい。
佐々 淳行さんについては以下のウィキペディア(Wikipedia)が詳しいです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%B7%B3%E8%A1%8C
空白の天気図
今週のお題「読書感想文」
8月の時期、読書感想と言うと、この本を思い出す。感想文を書いたわけではないが、ノンフィクションであるこの本は私には衝撃的だった。
敗戦直後に日本を襲った枕崎台風の中で必死に調査と観測を続けた広島気象台台員たちの戦いを描いたドラマだが、NHK記者出身の柳田邦夫さんが、精緻な取材に基づき書いている。
原爆による被災から約一月を経過して大型台風が広島を襲う。原爆により観測機材や食料などの物資が不足した状態で、広島気象台の台員たちはできる限りの観測を続ける。
原爆に関する資料はいろいろ目にしたことがあったが、その後の台風でこれほどの被害が出ていた事はしらなかった。原爆による被害を受け、観測機材を失い、食料も確保できない中でも、観測を続けた台員の熱意にはとても勇気づけられるものを感じる。
興味を持たれた方は、ご一読をお勧めする。
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髪の毛の力
26日付日経新聞朝刊の春秋に掲載された記事に驚かされた。記事自体はフランスでヒットした「三つ編み」と言う小説に絡めたものだったが、女性の髪の毛の力についての話題である。ここで、モーリシャスで起きた重油流出事故で髪が注目されていることを知った。
髪の毛には水をはじき汚染物を吸収する能力がある。水を吸収するスポンジのように、油を吸い取ると言う事だ。
髪の毛 1キロで8リットルの油を吸い取ることができる。
以下の記事があった。20年前から髪の有効性が実証されていた。
http://karapaia.com/archives/52263920.html
モーリシャスの地元の人たちは髪の毛と藁、サトウキビを詰めた布やストッキングを使用してオイルフェンスを作って原油の除去に取り組んでいる。
髪の毛は続々と集まっているそうだ。
大田区の繊維メーカーの繊維も話題に上っていた。ナノファイバーの技術では、20グラムで1リットルと言う事なので、これには敵わないが、流れ着いた原油を除去するには、とにもかくにも、マンパワーしかない、自分の髪もやくに立てる事ができるだろうか?
何か少しでも協力できないかと考えてしまう。
日本でも1997年にロシア船籍のタンカー「ナホトカ号」が日本海で船体に亀裂が入り重油が漏れ出すという事故を経験している。当時、全国から27万人を超えるボランティアが集まり、人海戦術で原油の除去をしたそうだ。
夏の茶臼岳
今週のお題「暑すぎる」
8月の上旬に那須岳を登った。
那須岳とは、栃木と福島の県境に連なる那須火山群一帯の総称で、那須連山とも那須連峰とも呼ばれる山域を指す。日本、百名山に数えられる名峰で、標高は1915mです。
本格的な登山をする場合は、那須連山を歩き、山小屋に泊まり温泉を巡ることも可能だが、私たちは家族連れなので、ロープウエイを利用して山頂を往復する簡単なルートを歩くつもりだった。
事前に調べてみると、このルートは、茶臼岳山頂ルートと呼ばれていて、時間にして約1時間。標高差は231m、距離は0.8mとなっている。初心者向けの記述もあったので、歩きやすい服装や靴を、天候は曇り空だったので、防寒のウインドブレーカを準備した。
ロープウエイの山麓駅に無料の駐車場があり、ここまで車で行き、ロープウエイで山頂へ向かう。乗車時間は約4分。20分間隔で往復しているが、雷が発生すると運転を停止する場合があると、繰り返しアナウンスが流れていた。
山頂駅について当りを見回すと、雲が風に流されて晴れてきた。これから進む道が見えてくると、急な岩山に見えてきた。高山植物もわずかしかなく、日光をよける場所もない。火山特有の砂と岩が露出する登山道は、はじめこそ階段状になっていたが、先に行くに従い、乱れてゆく。
暑い、20分も歩くと汗だくになっていた。コロナ禍のためマスクを直用していたが、さすがにきついので外す。砂と岩で歩きにくい登山道に手こずりながら、必死に登って行った。
しかし、 山頂にたどり着いた時は、大きな達成感を感じる事が出来た。
復路は下り道、普通の運動靴ではとても滑る。装備面は甘く見てた。登山シューズがあると安心です。
佐藤琢磨 インディ2回目の優勝
今週のお題「暑すぎる」
8月23日(日)にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われたインディ500の決勝レースで、佐藤琢磨が2度目の優勝を果たした。
インディ500とはオーバルトラック1周2.5マイル(約4.023km)を200周、走行距離500マイル(804.672km)で争うレースである。周回平均速度は予選で362km/h、決勝でも354km/hを超える。レース時間も3時間に及ぶそうだ。
前回のレースでは予選のウオームアップ走行でクラッシュしてリタイアになった事は知っていた。コロナウイルス感染の問題で、開幕が当初の3月から6月に大幅に遅れる中、プラクティス・予選・決勝を1日で行うワンデーレースでの開催だった。
実機を運転する機会が十分に作れず、シミュレータでの練習になったため、実際のマシンに乗っても、すぐには勘が戻らなかったそうだ。また、ウオームアップ走行のクラッシュだった事、メカニックはクラッシュしたマシンを最後まで必死に修復しようとしてくれたが、間に合わず危険となったと、悔しさをにじませるコメントをしていた。
今レースでは、その悔しさを晴らすように予選で3番グリッドを獲得。日本人初の快挙だった。
さらに、決勝でも好調を維持。2017年大会に続き2回目の優勝を果たした。熱い熱い思いがあったに違いない。心より祝福したい。
ちなみに前回優勝の賞金は245万8129ドル、日本円にして約2億7280万円だったそうだ。こちらも熱い!!
デスバレーの猛暑
今週のお題「暑すぎる」
8月16日の午後3時半過ぎにアメリカの西海岸にあるデスバレー国立公園で気温54.4度が観測されたそうだ。
この場所では、1913年7月10日、既に気温56.7度が観測されているという事だ。温暖化によるものと思いきや、100年も前にさらに高い温度が観測済みなのだ。
wikipediaによると、年間の平均最高気温は、33度、平均最低気温は17度と言う事なので、今年の日本(平均最高気温20.9度、平均最低気温12.8度 2019年度)と比べても、とてつもなく暑い。
国立公園やホテルの関係者が300人以上ここデスバレーに住んでいるそうだ。この人たちは8月中に最高気温が40度以上の日を何日も経験しているそうだ。
現在、日本では連日最高気温30度越えの日が続いているが、40度越えとはどんな状況なのか?
驚きの記事があった。
https://www.businessinsider.jp/post-218762
上記の中で、現地で暮らしている人のコメントがあるが、気温52度でも脅威ではないと語っていると言うのだ。
デスバレーの暑さは乾いた暑さだから、汗がすぐ蒸発するので、からだがより効率的に冷やされるため、時間を掛ければ順応が可能だと言っているらしい。
人間が環境に順応する能力と言うのは本当にすごいものだと思う。